素性の不明な人との出会いが激増
昔は男女の出会いは、学校や職場関係、友人の紹介などが主でした。
交際相手はどこのどんな人かすぐにわかる人というケースが大半だったのです。
しかし、近年はお見合いパーティーやネットの出会い系などを筆頭に、本来は出会うはずのない二人が出会う機会が増えています。
結婚相手当人の行動調査の需要が増えている背景には、素性を知らない人とつきあうケースが増えているという事情があるのです。
そうした出会いの機会としてどんなものがあるのかをまとめました。
新しい出会い機会の種類
- ネット出会い系
- SNS
- 出会いパーティー
- 街コン・相席居酒屋
1.ネット出会い系
インターネット上のマッチングサービスで、入会して相手を見つけるものです。
国内企業で多くのサービスがあり、世界最大の出会い系であるマッチング.COMも日本に進出しています。
肉体関係の相手を探すことに主眼を置いたサイトもあれば、少数ながら真面目な出会いをサポートするサイトもあります。
また、女性会員がまったくおらず、アルバイトのサクラが女性に成りすまして男性会員にお金を使わせる詐欺サイトもあります。
これは俗に「出会えない系」と呼ばれています。
アシュレイ・マディソンは既婚者同士の不倫出会いをサポートする特殊な出会い系ですが、世界的規模で展開しています。
出会い系で出会って結婚に至るケースも増加しています。
2.SNS
SNSとは、ソーシャル・ネットワーク・サービスの略。
インターネット上でどんどん友達を作って交流していけるサービスです。
フェイスブックやラインが代表で、以前はミクシーも大人気でした。
「フェイスブックやってる?なら友達申請していい?」と聞くのは、「携帯の番号教えて」というよりずっと気軽です。
まだよく知らない人ともSNS上の友達になり、友達の友達ともつながったりして、輪がどんどん広がっていきます。
互いの近況を共有する機能もあれば、個人的にメッセージを送る機能もあります。
そのため、ネット上のコミュニケーションだけでも関係が深まっていきます。
さらにSNS上では様々なグループが作られています。
特定の趣味の交流サークルもあれば、男女の出会いを目的としたグループもあります。
こうしてSNSを介した出会いは激増しているのです。
3.出会いパーティー
お見合いパーティーとも言いますが、結婚相手を探すことを前提としたパーティーだけではありません。
結婚目的のパーティーは、結婚紹介所などが会員サービスの一環として開催するものが多いです。
一方、何かに入会することなく、一見同士が集まって相手を探すパーティーもたくさんあります。
こうしたパーティーはインターネットが普及する以前からあるものです。
4.街コン・相席居酒屋
さらに新しい出会いの機会も次々に発明されています。
例えば「街コン」。
一地区の複数の居酒屋などと提携して、出会いのイベントを行うものです。
イベント開催中はどの提携店に行ってもよく、そこで異性の参加者にアプローチできます。
出会いパーティーをひとつのお店の中ではなく、街の一画を舞台にやるようなものです。
別の例では「相席居酒屋」。
見知らぬ男女が気が合いそうならいっしょに飲める、出会いをフィーチャーした居酒屋です。
女性は奢ってもらうことと出会いを目的に、男性はガールハント目的で来店します。
相席居酒屋は近年発生した業態ですが、都市部では増加しています。
以上の2例以外にも、今後新しい出会いサービスが次々に登場することでしょう。
異性と出会いたい欲望は強烈で、それはマーケットが巨大であることを意味するからです。
以上のように、まったく知らない異性との出会いの機会はどんどん増えています。
それ自体が悪いことというわけではありません。
出会った時は素性がわからなくても、相手が誠実に情報公開してくれたら何も問題はありません。
非常にいい相手と出会えることもたくさんあります。
しかし、この種の機会を利用して遊び回ったり、結婚詐欺を働く者がいることも事実です。
自己の重大な欠陥を隠し、経歴を詐称して短い恋を楽しむ者に傷つけられることがあるのも事実です。
相手に不審な点があるなら、ぜひ行動調査をかけてみましょう。